• HOME
  • 音楽サークル的なブッキング

アマチュアのコピバンの話です。
ライブをする時の集客を増やす云々と、前からブログでも色々と言っていますが、店主的にいいと思う方法があるんですよ。

それが、音楽サークル的集客。
「的」っていうか、音楽サークルをやっちゃえばいいんじゃないの、っていうことです。

店主は、2000年7月から社会人向けの音楽サークルを主催しています。
で、今はコロナで止まってますが、20年以上やってるんです。

やってるのは、主にセッション会です。
その他に飲み会、バーベキュー、カラオケ、ライブ、合宿などなど、色々やったなぁ…。

社会人向け音楽サークルの実態って、音楽をネタにいつものメンバーで集まって飲んで楽しもうよ、くらいな感じです。
音楽をやるんだけど、社会人向けということでみんな仕事を持っているから、音楽の部分はそんなに真剣にやっている訳ではないです、もちろん。

こういうのって、会社に行って働いて帰りに同僚と飲んで、たまに学生時代の仲間に会って飲んで、くらいしかない生活から脱却するのに、ちょうどいいと思うんですよ。
それらとは別に、趣味で定期的に集まる「場」を持つのです。

音楽はあくまでネタであって、メインは友達を作って楽しむこと。
その「リア充」っぷりと言ったら、うちのサークルはそこから結婚したカップルもたくさん生まれた程です。

 

実質としてサークル的な

みんなが何でライブに行くか、っていうと、そこには人間関係があるから、なんですね。
これは「交換条件集客という方法」で、述べました。
知らない人のやっているコピバンなんて、わざわざ観に行くことはないですよね?
自分の知っている音楽仲間がやっているから、人間関係で観に行くんです。

人間関係が濃ければ濃いほど、その人のライブを観に行きますよね?
知り合いではあっても、そんなにはよく知らない人、特に仲が良い訳ではない人、のライブにはあまり行かないですよね?

だから、音楽サークル的に人間関係の出来上がった状態でブッキングをすれば、イベント全体として「音楽仲間」を観客として集客できるんです。
仲間だから、みんなそのライブに集まるんです。

音楽サークル的なブッキングライブをやれば、「仲間内」で、時には出演者だったり、時にはお客さんだったりで、立場を変えながらもいつもの同じ仲間同士で集まるんです。
いつも同じ顔ぶれで、ステージ上に立っているかホールにいるかの違いしかない、っていう状態。
行けば、そこには必ず仲間がいる。

実際に、サークルと名乗ってはいないけど、いつも同じようなメンツでブッキングライブを企画している人もいます。

こういったものに対して「仲間内で云々」は良くない、っていう批判的な言い方する人もいるけど、店主的にはむしろそれって一つの理想形じゃないかと思うのです。

うちで定期イベントやってる人にも、そういう感じがいいんじゃないかって、提案もしています。
これが、一つの正解だ!と、断言します。

 

仲間に会いたい

いつも同じ様な出演者を集めていて、ものすごく上手くいっているイベンターさんがいるんです。
彼の企画するブッキングライブに出てるバンドは、みんなアマチュアのコピバン。
お客さんも出演者も、いつも同じ顔ぶれ。

それが毎月毎月繰り広げられてます。
しかも、同じライブハウスで(笑)。
1年先まで、出演バンドがびっしり決まってます。

このイベンターさんが正月にボウリング大会をやると、 参加者が100人集まります。
みんな、バンドマンです。

完全に、成功しています。

いつも、仲間が集まるから観に行く、が繰り返されていれば、バンドさんの集客の不安は解消されます。
だって、みんな集まってくれるんだから。
自分自身の集客の努力だけでなく、仲間だから集まる、という力も働く訳ですよ。

アマチュアのコピバンのライブを観に来てくれてるお客さんは、純粋に音楽を聴きに来ているのかと聞かれれば、それは違いますよと。
別に、いいじゃないですか。
仲間に会う、それが目的でいいと思うんです。

コピバンで、音楽の部分だけで勝負するなんていうのは無理ですよね。
コピバンのライブは、いつもの仲間に会って飲むためのネタなんです。
集まることの方が目的で、その名目ということですね。

大事なのは、人間的なつながりですよ。
仲間内で、いいんです。

友だち追加