想定通りに行かないから迷走するのだ

うちの店も今年の7月で2周年だった訳ですが、おかげ様で今はやっと順調な感じです。
それまでは支払いができるかできないかの瀬戸際なんてこともあり、ものすごく憂鬱な時期もありました。
もう、2周年を迎える直前までは、そんな感じでしたよ。
今はね、だいぶ余裕が出てきました。
今年の店主の収入は、やっとサラリーマンの平均年収並みになる予定です。
去年一昨年と、2年連続で所得税免除されたくらい収入なかったのよ、40代のオジサンが、子供もいるのに!
この感じだと、やっと来年からは開業の時の借金を返し始められそう。

思えば、ここまで店の営業内容は迷走を極めて来たなぁと。
今は、平日はセッション、休日はライブ、みたいな感じで統一させつつあるんだけど、つい最近までは何の店かよくわかんない感じだったからね。
開業当時は、こういう店にしたい、こういうことをやるんだ、って色々と想定していた訳です。
それらの多くが、結局実現せずに方向転換を余儀なくされました。
つまり、今の店の状態は、最初に思い描いていたのとは違う姿なのですよ。

まず最初は、常連客でにぎわっている飲み屋で、そこにステージがあって、次世代を担うであろうミュージシャンが出演していて、お客さんもそのミュージシャンを応援する、みたいな営業内容を想定しておりました。
営業の主体は、あくまでも「飲み屋」「ダイニングバー」って感じで、一般客が普通に流れ込んで来ることを想定し、年度の変わり目や年末年始は宴会がたくさん入って、その宴会をやっている前でミュージシャンのステージもやってる、みないなね。

店の名前は「JAM SESSION」だけど、平日はセッションをやる予定なんかなかったんですよ。
土日祝日に貸し切りでセッションやライブが入ればいいと。
店主の想定だと平日は、クオリティの高いミュージシャンが常にステージをやっていて、お客さんはそれを目当てに飲みに来る!みたいなね。

でもね、全く想定通りにはなりませんでした…。

まぁ、店の入り口のところの説明書きとかがわかりづらかったっていうのもあるかとは思いますが、ステージがあるということは、一般のお客さんはもう入って来ない訳ですよ。
「飲み」に来るお客さんは、ステージなんかないお店をお望みなのです。
ステージがあるということは、そのステージがあることを好む特殊な人しか呼び寄せず、一般の人を追い払ってしまうのでした。

それでも、前からの音楽仲間が来てくれました。
音楽仲間なら、音楽のことを理解してくれるはずだと、次世代を担うミュージシャンのステージを喜んでくれるはずだと、思ったんです。
でもね、自分が演奏したい、他のヤツの演奏なんか観たくない、という人がほとんどだったんですねぇ(苦笑)。
その中の誰かは知らないんですけど、別のところで、「あそこの店は聴きたくもない音楽を聴かされて、ミュージシャンにチップを払わされる」などと不満をもらしていたそうです。
ガッカリですね…。

まぁ、みんな結局は、自分が演奏したいんですね!
ということでうちの店は、お客さんが演奏したい願望を満たせる営業内容に方向転換した訳です。
店名の通り、平日はジャムセッションできる店、ということで統一しつつあります。
で、土日祝日はセッションを減らして、貸し切りライブを中心に営業しております。
2年経って、その方向で決まりつつありますよ。
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最初の想定とは、全然違う訳です。
ビジネスは、何が当たるのか事前にはわからないものです。
だから、当たるかな?と思ってやってみて、ダメだったら改善、方向転換して、当たるものが見つかるまで試し続けていかないといけない訳ですよ。
前にもブログで書きましたけど、営業内容を間違えている経営者に対して「信じて貫けば必ず報われるよ」的な、あまりにも無責任な激励をしている人がいたんですが、それは絶対に違うから(笑)。
間違っているものは、修正しないとダメ。
その修正の結果、うちは想定とは全く違う形になりました。

ある人に、「たまたま来たお客さんで、店の方向は決まるから。何が当たるかはわからない。」とアドバイスされたんですが、まさにその通りでした。
あとにも先にも、これ程適切なアドバイスを受けたことがありません。
あの人は、すごい人だ!
そう思ってます。

そう思ってますよ、飯原けいせいさん(笑)!!