自分でブッキングライブを企画するとします。
どのように会場を決めれば良いか。
ブッキングライブを開催するにあたって、会場を選び予約をするのだが、これを会場を貸す側からすると借りる側とは違ったものが見えてくる。
まず会場を借りる側は、安く使いたいっすよね。
なので、出演組数や集客数を考えて、出来るだけ安いところを選ぼうとする。
さらには、値引き交渉までする。
わかる。
安い方が、確かにいい。
でも、どうすれば安くできるのか、どうすれば値引き交渉できるのか、全くわかってない人が多いと感じます。
それ、喧嘩売ってるだけだぞ、的なのもいる(笑)。
本当に単純なことだが、需要と供給のバランスを考えていただきたいんですわ。
需要が大きければ、値段は上がる。
需要がなければ、値段は下がる。
そんなの当たり前である。
市場の競りでもそうだし、株価だってそうだ。
そんなの誰でも知っているはず。
だったら、その原則に沿った方がよくない?
無理しても、いいことないよね。
当たり前の話だが、ライブハウスの需要は、季節などによって変わるのだ。
忘年会シーズンに飲食店に予約が殺到するように、ライブハウスも同じことが起こっているのですよ。
ライブハウス的に需要が多いのが、10月から12月中旬まで。
特に12月の忘年会シーズン。
何故だかみんな、このシーズンにどうしてもライブをやりたいらしい(笑)。
ということは、この季節に予約を入れようとするのは、間違いだということだ。
まぁ、間違いではないけど、そこを使いたいなら、だいぶ前に予約しないと埋まってしまっている可能性がある。
そして、この稼ぎ時に、値引き交渉などは一切できない。
よくて定価、なんなら季節限定で余計なオプションもつけないと予約させてくれないケースがないとも限らない。
よって、ここは避けるべきですよね、フツーに考えれば。
もちろん、どうしてもやりたいならやっても良いけど。
で、ライブをしたとしても、他のみんなも別の場所でライブしているから、集客が割れる。
「誰々のライブをかぶって、行けない」のオンパレード…。
逆にどういう時期が需要がないかというと、12月下旬から1月、ゴールデンウィーク、お盆、である。
ここは、かなり狙い目!!
12月下旬からというのは、みんな12月中旬までにライブを済ませているので、しばらくお休みなのですよ。
動き出すとしても2月から、なので、1月いっぱいまではだいたいヒマ。
こういう時期は、ライブハウス側は使用料を安くしていたりします。
表面上は定価で出していても、顔馴染みのライブハウスならかなり大幅に値引きしてくれることもありますよ。
そして、誰もライブをやってないから、集客も楽。
誘えば、観にきてもらえます。
ゴールデンウィーク、お盆は、まとまったお休みということで、観に来る人がいないんじゃないか、との憶測からライブイベント開催が控えられ、埋まらないんですわ。
でも、それも単なる思いこみ。
やってみたらわかるけど、みんなそこを避けるから、他から誘われずに観に来てくれるんです。
細かくいうと、いろいろな要因で埋まりにくく、値引きされていたり値引き交渉が可能だったりする日程があります。
そこをうまく利用するのが、かなりお利口なイベンターさんだな。
株と一緒で、逆張りできるかどうか、で成功するか失敗するかが決まる、的なね。
みんなと同じ行動していたら、高値で押さえづらい日程を、かなり前に押さえないといけない、みたいなことになります。
ちょっと考えれば、わかる話なんだけどね…。