セッションのルールが増えてしまう…

セッションのことで、書いておかないといけないことがあります。

店主は主催者やホストプレイヤーとして、もう20年以上セッションを仕切ってきており、起き得る問題のことも、それの防止方法もよくわかっているんだけど、そこら辺がよくわかってない人って結構多いのですよ。
だからわかってる店主が、わかってない人にちゃんと伝えないといけないんだね、ってことを改めて思ったのです。

 

カラオケじゃない

ということで、まず一番問題になっていて、参加者の多くがそう思っていること。
それは、ボーカル参加者が、生バンドカラオケと勘違いしている、ということ(笑)。

機材の扱いに関しても、自称ボーカルさんのマナーの悪さがとても問題なんだけど(→こちら)、選曲やリクエストに関しても、自称ボーカルさんの「カラオケかよ」って感じのリクエストが、他の楽器隊の神経を逆撫でしたりしています。

これは、事実です。
結構多くの楽器隊の人が、自称ボーカルの人に怒っています。

どういうことかというと、マジで、楽器隊のことを「自動演奏装置」と勘違いしているんじゃないの?っていうこと…。

曲を事前にリクエストしておく「決め曲セッション」において、自称ボーカルさんがリクエストする際によくあるのが、

①オーケストラでもいない限り再現できない様な難曲をリクエストして来る
②楽譜も出る前の新曲をとにかくいち早くやりたがる
③毎回楽器隊が誰もやりたがらない様な曲をカラオケの様に簡単にリクエストして来る
④自分はリクエストするだけであとは知らん顔
⑤キーを変えてくれと要求しながらも楽譜を書こうともしない

というもの。
これらって、「自動演奏装置」にリクエスト出してますよね?
演奏してくれる相手を、人間だと思ってないですよね?
人間が演奏するんだから、できるできないって、あるじゃない?
それを全く考えてあげない…。

そして、演奏する人がその曲をやりたいかやりたくないか、ってのもあるでしょ。
みんなが知らない曲、不人気曲、難しくてやりたいと思えない曲、まだ楽譜も出てないような新曲、を簡単に出してくるあたり、演奏者の気持ちや苦労を全く考えていない、ということです。

そして、自分は好きな曲を歌うだけ、楽器隊のためには何もしてあげない、リクエストして主催者に受理されたんだからあとは楽器隊が全部やってくれて当然、みたいな態度。
みんながやりたがってくれないなら誰かに演奏参加を促すとか、どうしてもダメならリクエストを取り下げるとか、楽器隊のために楽譜を用意したりとか、キーを変えた楽譜を書いたりとか、人に演奏してもらうなら自分もそういう作業して当たり前なんですけど、何もしようとしない、まんまカラオケ感覚なんですよね。

こういったことに対して楽器隊の人が怒っているのは、よく耳にします。

ボーカルさんでもセッション歴が長ければ、そこら辺のことは常識としてわきまえているだろうけど、次々にセッション・バンド界隈に侵食して来る(笑)自称ボーカルのカラオケさんは、まんまカラオケの感覚で、楽器隊を自動演奏装置扱いする訳です。 

楽器を演奏してくれる相手は、人間なんだということを、忘れないで下さいね。
原則として自由にリクエストしていいのですが、演奏してくれる人に対する配慮をして欲しいものです。
楽器隊は自動演奏装置じゃないし、セッションは生バンドカラオケじゃありません。
楽器隊の人も参加費を払って、楽しみで参加しているんです。
あなただけが「お客様」じゃない。

 

リクエストはボーカルがしないと成立しづらい

そして、曲のリクエストというのは、原則ボーカルがしないと曲が成立しづらいということをわかっていない楽器隊の人がいます。

通常の場合、楽器の演奏は、楽譜があればできることが多いです。
曲の仕込みも、コードを追うだけとかなら短時間でもできます。

ですが、ボーカルさんの場合は曲のメロディーを把握していないと、歌えません。

歌うのというのは、パッと楽譜を見てできることではないし、メロディーを仕込むとすれば結構な時間を要します。
そして、キーの問題もあって、曲によって そのボーカルさんに歌える歌えないがあるのです。

ということは、楽器隊がリクエストする曲を、参加予定のボーカルさんが誰も歌えない可能性もあるということです。

だったら、なるべくなら曲のリクエストはボーカルさんがするべきですよね。
それを、楽器隊の特定の人が、何曲もリクエスト出したがる、ということがあるんです。

これ、ボーカルさんをどうするつもりなんでしょうか?
ボーカルさんは曲をあらかじめ知っていないと歌えないということが、わからないんですかねぇ。

 

不公平がないように配慮して欲しい

そして、曲の穴埋め問題。
これも「決め曲セッション」ならでは、ではありますが。

セッションによって人気のパートって、ありますよね。
人気のパートで他にも同じパートの参加者がいるのに、自分ばっかり曲数を多くやってしまおうとする、不公平とかが平気な人がいます。

日本人的な話ではありますが、通常はみんな様子見をして、遠慮しています。
やりたくないんじゃなくて、不公平にならない様に、自分が独占しない様に、でしゃばらない様にしているんです。

その様子見するということも問題といえば問題ですが、例えばボーカルに人気のセッションで、1人2曲歌えればいいかな、くらいの状況であるにも関わらず、どんどん自分が何曲も歌おうとしてしまうと…。
ルールで制限がかかっていれば却下できますが、ルールの不備があったり、主催側が油断していたりすると、「空気読まない」立候補が稀に発生します。

言ったもん勝ちじゃない、っていうことを理解して欲しいです。
みんなで平等に、楽しく、っていう感覚じゃないと、ね。

もちろん、パート的に人数が足りてない場合はどんどん穴埋めをして欲しいのですが、人気パートの場合は、どんどん穴埋めしたら不公平が発生することくらいわかりそうなものですけどね。

 

みんなに対する配慮をしましょう

そして、結構な無茶なリクエスト等に対して、主催者は調整に手こずります。
難曲、不人気曲、不公平等等…。

それをやったらどうなるか、ってことを、もっと想像して欲しいもんだと思います。

20年以上やってると、配慮のないリクエスト等、何回も目の当たりにするので、ルールで多くの縛りを作る必要があるとわかってくるんですね。
だから店主の主催のセッションは、他の人のセッションに比べてルールが多いと思います。
問題が起きる前に、未然に防ぐ必要にかられて、です。

でも、油断してルールを緩くしている時もあるし、ルールばっかりだとみんながうんざりするだろうからとあえて緩くしていたりする時もあるし、そうするとやっぱり典型的ないつもの問題が起きるんですね。

だから、店主ほどセッション慣れしている人は普通はいないはずなので、ここでこれらのことについてちゃんと書いておかないといけないんだなぁと、思ったんです。

実際に、ここのところ何度か問題が発生したので…。

セッションって、人間同士の行為です。
だから、相手に対する配慮とか、周りと歩調を合わせるとか、そういうことって必要だと思うんです。
日本人的なのかも知れないけど、配慮と思いやりをもって、「空気を読んで」(笑)上手くやりましょうよ。