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リハで何を求められているのか

ライブ当日は、本番前にリハーサルがあります。
このリハーサル、リハと呼びますけど、何をする場なのか皆さんわかりますでしょうか?

これは、お客さんが聴くための「そとおと」を作ると同時に演奏者が演奏し易い「なかおと」環境を作るべく、PAさんのための調整の時間なのです。
決して出演バンドの練習の場ではないということを、理解しておきましょう(そこら辺の話はこちらにて)。

自分たちのリハの時間になったら、何をするか、何が求められているか、というのをちゃんと知っておかないと、無駄な時間を過ごし、PAさんも呆れる、という事態になりますので、ここはしっかり押さえておきましょう。

 

リハの流れ

まぁ、まずはうちの店のリハの手順みたいなものを公開しましょう。

①セッティングの時間
②アンサンブル全体の音量バランスの確認
③一番激しい曲をアンサンブルで確認
④ギターソロの音量を確認
⑤ギターの音色クリーントーンの確認

 

では、解説などしていきます。

 

セッティングの時間

このセッティングの時間、本当にセッティングの時間として使って欲しいのです。

どういうことかというと、このセッティングの時間に、自分の練習を始めちゃう人が続出だからです。
特にドラマーさんが個人練習を始めて夢中になっちゃうっていうことが、本当に多いので注意して欲しいです。
これをやられると、リハが進みません。
PAさんと他の出演者のやり取りの会話もできないくらい、うるさい!

自分のセッティングが終わったら、音は出さずに待機する、これは絶対に守って欲しいです。

 

そして一度だけ、ものすごい奇妙なことがありました(苦笑)。
それは、ギタリストさんがPA担当者にアンプの音作りを、当たり前の様に任せてきたんです。
「もっと歪ませろ」とか、上から目線のあり得ない要求!!!
そんなの、自分でやって下さい。
常識ですからね!!

 

アンサンブル全体の音量バランスの確認

うちの店の場合は全員のセッティングが終わったら、すぐさまメンバー全員のアンサンブルでの演奏を、お願いしています。

え、いきなりアンサンブルで?

はい、そうなんです。
特にブッキングでバンド数が多く、1バンドあたりのリハの時間が短い場合は、早くアンサンブルの音を聞いて、バランスを調整したいと思っているからです。

これは、全楽器隊、そしてボーカルも一緒に、です。
歌ものバンドの場合は歌がどのように聞こえるかが非常に大事なので、必ずボーカルも込みでやって下さい。

そしてその際には、1コーラスでお願いすることになります。

なぜなら、最初の演奏でバランスが取れていることは確率としては低く、各パートのみなさんに音量調節をお願いする必要があるからです。
例えばギターが爆音でボーカルが聞こえません、っていう状況の場合は、演奏を止めてギタリストさんに音量を下げてもらう必要がありますよね。

バランスが取れてないまま演奏を続けても意味がないので、1コーラスで演奏を止めて欲しいのです。
例えばギターがが爆音なら、ボーカルさんは自分の返しが聞こえないはずだからです。

そして諸々の音量バランスがだいたい取れてから、その後に、返しが聞こえる聞こえないの「なかおと」の調整をすることになります。
バランスが取れていない状況下でなかおとを論じても、意味がないんです。
どうせバランスが変わって、なかおとの聞こえ方も変わってしまうからです。

 

一番激しい曲をアンサンブルで確認

次に、そのライブの中で一番激しい曲をアンサンブルで演奏してもらって、バランスをとります。

激しい曲って、ドラマーさんがテンション上がって強めに叩く傾向があるので、それに合わせて他のパートも音量を上げてしまい、結局ボーカルが聞こえなくなる、ということがよくあるからです。

ドラムの音量が上がると、他の楽器隊自分の音が聞こえなくなってくるというのもあり、どうしても自分を音を上げたくなるのです。

そういったところの、確認が必要なんです。

 

ギターソロの音量を確認

ギターソロって、ライブで聞こえないなんていうことはよくあるんです。
その主な原因は、ギタリストさん自身がソロの時にしっかりと音量を上げないから、です。

音作りのこととかは長くなるので割愛するとして…、音量をちゃんと変えていますよ、とギタリストさんは言いますが、それでも8割くらいの人が音量差不足で、ギターソロが聞こえないんです。
思っているよりも、もっとギターソロは大きく音を出してもらわないと、ちゃんとソロが聞こえてきません。

そういったことを、こちらから意見としてギタリストさんにお伝えしなくてはならないんです。

欲しいのは、ソロが聞こえるかどうかもそうだし、あとはボーカルのサビが終わってギターソロになって、という時の、歌声とギター音との音量のバランスがとれているかどうか、なのです。
歌声に対して、ソロのギター音が極端に大きかったり小さかったりしない様に、確認します。

だからうちの場合は、1コーラス+ギターソロか、サビ+ギターソロか、でお願いしているんですよ。

 

ギターの音色クリーントーンの確認

ギターさんがクリーントーンでコードストロークをする様な曲がある場合は、それも1コーラスとかやってもらって、音量バランスを確認します。

どういうことかというと、歪みからクリーントーンに切り替えた途端に爆音になるギタリストさんが、とても多いからです。
コードストロークを弾く時の、アタックの瞬間が爆音ということがよくあるんです。

音が歪んでいる場合はアタックの部分がコンプレッションがかかって音量が抑えられているんですが、クリーントーンの時はコンプレッションがかからず、音が大きく出ます。
そこをわかっていないと、クリーントーンの時に爆音、ということになるんです。

 

リハのことを理解しておくと早く終わる

とまぁ、大体のバンドがこんな感じのリハ内容です。

もちろん演っているジャンルやメンバー構成で諸々違ってはきますが、JAM SESSIONでライブをする人たちは圧倒的にロック、ポップス、歌謡曲系なので、この様にギタリストさん偏重な感じでやってます(苦笑)。

繰り返しになりますが、リハは、PAさんのための音作りの時間です。
PAさんが一番に何をしたいのかというと、まず観客に聞かせるための「そとおと」をしっかり作りたいということ。
そして次に、演奏者のための「なかおと」作りです。

その調整が終わらないと、リハは終わりません。
逆に、PAさんの調整さえ終わってしまえば、リハは終了です。

出演する人が「リハの意味」をわかっていれば、話はスムーズですね!
サクッと終わります。

ライブ慣れしているバンドだと、本当にリハ終了が早くて驚く時があります。

ということで、ここら辺の話は理解しておいて欲しいです。
諸々把握してくれていると、本当に助かるんです。
ライブハウス的には、大歓迎なバンドさんですね!

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