すみませんでした とり唐
なんか、ホント、すみません…。
うちの店の「とり唐」の話です。
とり唐かよ!!
って、思いましたよね
そうです、とり唐の話なんですよ。
今まで偉そーに、さもうちのとり唐が美味しいかの様に豪語してきましたが、すみません、これまでのワタクシは未熟者でした。
肉のお掃除を丁寧にして、シンプルながらもちょうどいい味付け、衣の感じ、二度揚げで中は柔らかく外はカリッと、なんてこだわりを持って、そして自信を持って提供していました。
お客さんたちもみんな「美味しい」って言ってくれるし、すっかりその気になっていました。
でもねでもね、料理のことがわかってくると、「ん?これでいいのか?」ってなってきて、色々と実験する様になるのですよ…。
そして、わかってしまったんです。
今までは油の温度が高すぎた、揚げる時間数が短すぎた、ということが。
油の温度が高い方が「カリッ」と揚がるだろう、時間を短くした方が肉が硬くならないだろう…という前提で作ってました。
でも、結論、温度を下げて今までよりも時間を長めに揚げた方が結果として、サクッと、そして中が柔らかく仕上がるんですね。
そうすると、冷めても美味しさが持続するんです。
今まで、間違っていました。
最近のうちのとり唐は、前よりも美味しくなったんです。
ということは、前のは、今のよりも美味しくなかったんです。
本当にすみませんでした。
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