そのエフェクター本当に必要ですか?
エフェクターをいっぱいつないでいる人っていますけど、この記事はそれを揶揄する意図ではないです。
が、事実として、エフェクターをいっぱいつないでいると、問題が起こります。
先日もやはり、問題が起こりました。
でね、エフェクトを切ってもらったら、音が良くなったんですよ…(苦笑)。
これ、よくある話なんです。
ギタリストさんにエフェクトかけ過ぎっていう人、結構多いです。
それが原因で、音が悪くなってます。
音抜けがしなくて、アンサンブルの中で何を弾いているか聞こえてこないんですよ。
通常はギタリストさんに多いんですが、ただ今回の話は、ベーシストさんでした。
イコライザーを切ってもらったら、急に音が聞こえてきたんです。
個人的な「思い込み」で、たくさんのエフェクターをつなぐのは、考えものです。
こうすれば音が良くなるだろう、これは評判がいいから使おう、ってなことで、たくさんのエフェクターをボードに入れている人を、よく見かけます。
が、実態はどうか…、っていうことなんです。
PAさんの立場から、本当のことをお伝えしたいと思います。
アンプ直の音がイチバン音抜けがいいですし、PA卓を操作していてやり易いです。
ギターもベースも、何を弾いているのかがわかり易いのが、アンプ直の音なんです。
エフェクターは、かませばかますほど音色が損なわれて、音抜けが悪くなっていきます。
デジタルのマルチを1つ入れるだけで、4khz以上の音域がバッサリとカットされて、PA卓では修正できない状態になることもあります。
まず、アンプ直を前提に音作りをしませんか?
それから、どうしても欲しい効果のために、エフェクト入れて下さい。
いい効果が全くないのに、オタク的にカタログスペックだけで判断して、必要のない余計なエフェクトを導入しないで欲しいのです。
私はもともとギタリストなのですが、自分の音作りの基本は、マーシャルのアンプ直(ちょく)です。
自分で弾いていても、音的にそれがイチバン気持ちいいからです。
可聴域より上の倍音の部分が感じ取れる人なら、私が言ってい意味がわかるかも知れませんが、可聴域より上って超音波の領域なので(笑)、そこまで気にしている人はほとんどいないですよね…。
でもね、聞こえなくても、みんな本当は感じているんですよ、超音波の部分。
ただ、ベースに関しては、その倍音の領域ってもともと要求されていないので、ちょっと意味合いが違うんですけどね。
とにかく言いたいのは、エフェクターは、思い込みで無駄に導入しない方がいい、ということなんです。
導入してわざわざ音を悪くするのって、意味がないですよね。
オタク的には、あれも入れてこれも入れて、ニタニタしているんだと思いますが…。
よく、バッファーがなんとかだとか、ブースターだとか、全く要らないものをかましている人がいます。
もちろん使い方によってはそれは必要だったり、いい効果を発揮したりするものではあります。
でも、あなたのシステムで、それは本当に必要ですか?
記事で「音が良くなる」って書いてあるのを読んだ、有名な〇〇さんがやっている、っていうことで、実際の出音とか効果とかを無視して、導入していませんか?
実際にいい音になるのかどうかは、スタジオの個人練習とかに入って大きな音に出してみて、確認した方がいいですよ。
あとは、アンサンブルの中でどうなるか、客観的な判断も必要です。
バンド演奏を録音して、聞いてみるとか。
家で練習用アンプにつないで小音量で弾いても、ほとんど何もわからないと思います。
大きな音にしてみて初めて、ノイズの大きさに気付いたり、低域/中域/高域のバランスの悪さに気付いたりするんです。
そして、エフェクターを外したら問題解決、みたいなね…(笑)。