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ボーカルとギターソロは聞こえる様に!!

超有名ライブハウスに行って来ました

先日、超有名で大人気のライブハウスに、お友達の貸切ライブイベントを観に行きました。

  
そこは借りると、なんと25万円!
ひゃ〜、すごい価格だけど、ネームバリューでみんな使いたがるんですね〜。
メジャーアーティストが「武道館でやった」を看板にする様に、素人さんは「素人なのにあの〇〇でライブをやった」という箔を求めるのですね。

 

しか〜し、音はというと、安定の「ボーカル聞こえない、ギターソロ聞こえない」でした…(苦笑)。
前に行った時もそうだったし、そういうPAなんですよね、そこって。

一応説明しておきます。
世の中の結構多くのロック系ライブが、ボーカル聞こえない、ギターソロなんてさらに聞こえない、という状態です。
そこからの、お話です。

 

ただね、この日は複数のバンドさんが出ていて、ボーカルの聞こえる聞こえない、ギターソロの聞こえる聞こえないに、結構な差が出ていたんですね。
全部同じPAさんがオペレートをやってるはずなので、バンドさん自体の問題が大きいのだとは思いますが。

 

 

バランスのためにお願いしますよ

まず、ボーカルがちゃんと聞こえたバンドさんは、元々そのボーカルの方は声量があるんですね。
よく知っているボーカルさんなんですけど。
その方は、まぁ大体どこのライブハウスに行っても声が埋もれることなく、よく通るんです。

あとは、元々ちょっと声が細いボーカルさんで、この方も知っている方なんですが、そのボーカルさんの声はあまりよく聞こえませんでした。

この他にも、もうほとんど聞こえないボーカルさんもいました。
口は動いてるし、何やら声らしきものは聞こえるけど、全く「歌」としては聞こえてこなかったです。

 

声がよく通るボーカルさんしか、ちゃんとボーカルが聞こえない…。
これって、うちの店でライブやってもらう時には、絶対にそういうことにはしないんですね。

 

どういうことかというと…。

 

うちでライブをやってもらう場合は、バンドさんに対して、ボーカルがちゃんと聞こえるバランスにしてもらえる様にお願いするのです。

ボーカルさんの声量には限界がありますから、どうにも声が小さくてPAの方で音量を上げてももうハウッてしまうという時は、楽器隊の方の音量を下げてもらえる様にお願いをするのです。
バンドさん達とコミュニケーションをとって、行動してもらう、ということです。

多分この超有名ライブハウス、リハの時にこういったコミュニケーションをとっていないと思います。
バンドの音のバランスがおかしくても、ほったらかしですね。

 

いや、確かに、先日もうちのライブ利用者に、ボーカルが聞こえないので楽器隊の音量をちょっと抑えて下さいとお願いしたら、ムッとしたメンバーさんがいたんですよ(苦笑)。
そんな感じで、「出演バンド=お金払って使ってやってるお客様」と思っているそのバンドのメンバーさんからしたら、PAさん側がそんなことを言ってくるのはムカつくんでしょうね。

だから、PAさんは面倒くさいから何も言いたくない、コミュニケーションなんてとりたくもない、ということで、色んなライブハウスでこういう「聞こえないボーカル」という結果になるんだと思います。

 

だから皆さんにお願いしたいのは、PAさんはバンドのバランスのことを考えて言っているのですから、「指図しやがった、命令してきやがった、お客様であるオレに対して生意気だ」みたいな反発をせずに、言うこと聞いて欲しいということです(苦笑)。

 

先日のうちの場合の「ムッとした人」はギタリストじゃないメンバーさんでしたが、言ってもどうしても爆音をやめてくれないギタリストさん、すごく多いです(笑)。
まぁ多分バンドやってる人は、みんなが経験しているから知っているとは思いますが(苦笑)、そういうのってギタリストさんが多いんですよねぇ…。

 

ギターソロって聞こえなくていいの?

そして話は戻りますが、超有名ライブハウスの出演バンドは、1バンドのみしかギターソロが聞こえませんした。

ギターソロが聞こえないバンドのギタリストさんの動きを見ていると、ギターソロの時に、足元は何も踏んでいないんですね…。
バッキングと同じ音量のまま、ギターソロに突入しています。

 

いや、音量変えようよ!…と(笑)。

 

ギターソロがちゃんと聞こえたバンドのギタリスト(この人知り合いです)さんに「ソロの時、音量上げてましたか?」と聞いたら、「バッキングで音がデカいの嫌だから、(ソロの時だけ)上げてるよ」と言ってました。
そう、バッキングでは歌の邪魔をしない様にギターの音を小さく、ギターソロの時は見せ場だからギターの音を大きく、なんですよ。

バッキングとソロとで音量を変えるのなんて、ごくごくごくごく当たり前の話だし、絶対に全員やるべきなんですけどね〜。
うちのライブの利用者のギタリストさんも、2割くらいの人は音量を変えないんもんだから、言わないといけないんですよ…。

あ、店主である私は、お店ではPAさんです。

 

今回は全バンドとも、ちょっと古めのアーティストさんのコピバンばっかりだったのですが、このご本家のアーティストさんのコンサートをでっかいホールに観に行った際に、そこのギタリストさんご本人がギターソロの時に自分でペダル踏んで音量を変える、なんてことはしなかったんでしょうね。

そりゃそうだ。

だって、有名アーティストさんの場合はローディーさんがいて、そのローディーさんが観客から見えないところで音量を変えてるんだからさ…。

ステージ上でご本家のギタリストさんが音量を変えてないんだから、それをそっくりコピー(しているはずの)自分も変えなくていい、って思い込んでいるんでしょうね…。

 

えっとですね、別の記事でも散々書いているんですが、音量はステージに上がったギタリストさん自身が変えていただかないと、PAだけではなかなか上がりきらないんですよ。
PAだけで何とかするなんてのは、通常は無理な話なんです。

  
ギターアンプにマイクを立てて、ギターソロになったら音量をミキサーで上げる。
これは、普通はやるんです。
普通は。

やらないテキトーPAも、よくある話ではありますが。

 

でもね、繰り返しますが、PA操作だけだとなかなか音量って上がりきらないんです。
ギタリストさんがちゃんと上げてくれるなら、補助的にPAも上げて、それでいい感じのギターソロの音量になる、っていうのくらいの話なんだってことを知っておいて欲しいです。

 

だからギタリストさん、ギターソロの時は自分でちゃんと十分に音量を上げて下さいね。
ローディーがいるなら別ですが、いないですよね?
えっ、いるの?
いや…いないですよね?

だったら、自分で上げなきゃ(笑)!
…誰にやってもらうつもりなのさ?

 

ただまれに、音色的にもよくていい感じの帯域が出ていて、ギタリストさんが音量を上げなくてもPAの操作だけで十分にギターソロが聞こえる様になることもあります。
それには、あまり歪ませすぎない、そして1kHzあたりの中高域がよく出ている、という条件が必要です。

あまり歪ませないで中高域、ということは、音抜けのいい音、ということです。
歪ませすぎるとアタックがなくなります。
中高域が、ギターとして美味しい帯域です。

まぁ、ただ、まれにそういう事もある、という話でしかないです。
歪みバリバリのロック系だと、なかなかそういう音色には出くわしません。

 

そしていつも思うんです。
「え、ギタリストさん的に、ギターソロって聞こえなくていいの?」…って。

一生懸命練習して、見せ場が欲しくてギターソロをやるんですよね?
うま〜い、かっこい〜、って言って欲しいんですよね?

 

だったら、なんでちゃんとギターソロの音量を上げないの?
そして、なんでちゃんとギターソロが聞こえる様にオペレートしてくれるライブハウスを選ばないの?

ってね…。

なんでギタリストさんて、このあたりに無頓着なんでしょう。
自己主張ばかり強くて、ボーカルが聞こえないから音量を下げてくれと頼んでも下げないくせに、ギターソロが聞こえてなくても気にならないなんて…(苦笑)。

店主である私はギタリストですし、ギターソロはめちゃくちゃみんなに聞いて欲しいし、上手いね、かっこいいねって言って欲しいから、自分だったらギターソロが聞こえないライブなんて絶対にあり得ない話なんですけど。

何なら、バッキングなんて全部お休みしてもいいです、ギターソロさえできれば(笑)!
バッキングなんて別の作業員にでもやらせておけ、ワシは見せ場だけでいいんじゃ〜〜!!

 

この記事の要点は2つ

といったことをバンドさん側が知っていただけると、ライブのクオリティはすごく上がると思います。

そんなの、とっくに知ってましたか?

  

この記事の要点。

ボーカル聞こえる様にするには、楽器隊の音量を下げないといけない場合がある。
ギタリストさん自身が音量を上げないと、ギターソロがちゃんと聞こえない。

ということです。

知らなかったのなら、知ってよかったですね!!
とても大事なことです。

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